あきらめない~「壁にぶつかった」ときに読むアスリートの言葉~2012/01/15 13:56

明日、上京。そのために定番の「ODEN」。しまった、「餅巾投入してしまった!」

〔私のお正月の課題図書の一冊(残り2冊)。〕

でマガジンハウスから出版されたもの。

〔雑誌「ターザン」で〕

過去20年間に、90人のアスリートへのインタビューの一部を抜粋したもの。

〔その90人の中から、〕

私の心に残った8つの言葉(ちょっと、偏っているかな?敬称略)。

〔1.疲れていつときは、単純なプレイにする。〕

中村俊輔(サッカー)のことば。:バドミントンの試合をしていても、よく分かる。私なんぞは、試合のダブルスで、速い展開時に複雑な作戦を立てても頭に入らないので、1~3つくらいのことを互いに意識すると上手く行くように思う。レベル違いですが(笑)。

〔2.10回やったら、10回成功しないと金メダルは無理。〕

原田雅彦(スキージャンプ)のことば。:練習を練習と思わず、試合と同じ気持ち、同じプレイをできるかぎり意識して行っていらっしゃるのがよく分かる。金メダルって、それくらいの精度は最低でも要求されるんだろうな。自分自身の日ごろの練習姿勢の甘さを改めて痛感。

〔3.つらいときこそ、目いっぱい笑顔でやる。〕

葛西紀明(スキージャンプ)のことば。:一流選手ならば、「つらいこと」は山ほどあるだろう。チームで行うスポーツならば、なおさらだろう。「ついていない」「うまくいかない」「どうすればいいのか」と思うときも、プラス思考で乗り越えたい。

〔4.才能は誰にでもある。問題はそれを磨くこと。〕

輪島功一(ボクシング)のことば。:遅咲きというか、遅く競技を始めた(25歳)郷土の英雄は語る。県内のトップを走る子ども達を見ていてよく思うこと。多分、出会いがなければ、普通の子ども達なんだろうな。伝統的に強い、育成システムが継続できているチームは、才能の発掘というより、「誰にでもチャンスがあること」を気付かせてくれる。

〔5.とにかく、生活のリズムを作ることが重要。〕

岩瀬仁紀(野球)のことば。:プロといえども、毎回出場するわけではない。限られた出場機会に「しばらく、出てなかったから」なんていいわけはきかない。私も仕事をしていて、休みが多ければうまくいくというわけでなく、コンスタントに仕事が入ってきている時のほうが、むしろ、スムーズに進められる。間が空くほど、難しいものということが、よく分かる。カズ(サッカー)もそのことを繰り返し述べていた。森本貴幸(サッカー)は、「練習も生活も律することが重要。それがきないと先はない。」と。本当のプロとは・・・いかなるときにも、いかなる条件でも、同じクオリティのものを提供できる「職人」なんだと思う。

〔6.大きなリスクを背負ってでも、人とちがうことをやる。〕

リバウド(サッカー)のことば。:同選手、「クオリティのある選手というのは、人と同じことをしてはいけないし、違う発想をもたなくてはいけない。」ともいう。なるほど、「やる」前に、「その発想」だよね。つまり、スポーツ選手も「クリエイタ」であったり、「アーティスト」なのかもしれない。

〔7.日本人はひとつのことをやりすぎる。〕

ウイリーバンクス(陸上三段跳び)のことば。:アメリカでは、一つの種目に固執しないで、多種目を経験し、楽しんでいる。これによって、メンタルの上でも、バーンアウトなんてことがなくなる、と。クロストレーニングという理論が、世界を代表する選手が推奨している。やっぱり、総合型スポーツクラブでの、多種目実施は間違っていないよ。多分、フィジカルな点でも、特定の筋肉の消耗を防ぐという点でも、合点がいくこと。

〔8.自分の目標とする選手を3人作る。〕

トニーザイラー(アルペンスキー)のことば。:スポーツクラブや自分自身、その3つ、3人を見つけたいと思う。なぜ3人かというと、トニー曰く、「一人だといくら真似しても、その一人を越えることはできないが、3人になると、彼らの一番いいところをコンバインして、自分のオリジナルに改良できるから」と。最後は創造力なんだよね。もう一つ興味深いのは、「勝てなかった選手」の分析を現役時代に行っていたという。どうやったら勝てるかを考える以上に有効な手段だという。レベルは全く違うが、私自身も、大学生や小中学生の指導をしているとき、できない子のプレイの真似をしてみる。決して冷やかしや、ふざけているのではなく。彼らの真似をすることで、関節がどうなっているからとか、筋肉のどこに力が入っていないのか、入りすぎているのかがわかるのである。

8つの心に残ることばを、今年のwankoの血肉にできればと思う。