上空は・・・ ― 2012/01/17 23:00
〔昨日の昼前から〕
上京していた。
久々の東京だ。思ったほど天気はよくない。まるで、北陸の空を思わせるような雲って、寒い一日だった。
〔会議を終えて、〕
渋谷で宮崎地鶏の店に入った。会議メンバーの最近のなじみらしい。
たらふく「宮崎地鶏」を堪能して、一人3000円!渋谷でこの値段?
〔県をあげて〕
品質管理していると聞く地鶏の味もばつぐん!
〔朝一番の飛行機で〕
帰沢。午後からお仕事でした。
「オシムの言葉~フィールドの向こうに人生が見える~ ― 2012/01/17 23:01
〔私の冬休み課題図書の3冊目〕
を今しがた読み終えた(毎度、稚拙な書評ですみません)。
サッカー関係者ならば、既に読まれている本だと思う。私は、その「今ごろ」読んでみた。
〔ノンフィクションライター木村元彦(ゆきひこ〕氏によって〕
書かれたこの著作は、ある年の子ども達の課題図書になったとも聞いた。
複雑に入り組む歴史的背景・人的環境に裏付けられた名将「イビツァ・オシム」を実に深く、より正しく伝えようとしているのがわかった。
〔自国が戦火の中で、〕
なぜサッカーなのか、とも思う。彼は、まさに国家をかけて闘い勝つための「プロフェッショナル」だった。
単一民族?といわれる日本ではなかなか考えられないこと。同一国家の中に、他民族が存在し、互いに憎しみあう構図を。でも、敵対する民族でさへ味方につけてしまう彼の「ゆるぎない正義、平等な行動」がそうさせた、
〔ユーゴ代表の最後の監督は、〕
まさに祖国サラエボが戦火に包まれているとき。そのときの時代背景、彼らが置かれている立場の中でのすさまじいまでの優勝劇には、涙が出た。
ジェフユナイテッド市原が、日本代表を抱える選手がいない中、優勝へと「攻め続けた」姿に感動してまだ涙。
〔監督って、〕
ここまで選手を理解し、深く考えていくのか、本当のプロフェッショナルなサッカーって、ここまで厳しいものであるのか、とそら恐ろしくもあった。
〔心に残った部分を〕
いくつか
「・・・本当に強いチームというのは、夢をみるのではなく、できることをやるものだ」
「・・・サッカーとは危険を冒さなければならないスポーツ」
「・・・皆さんも新聞を読むときに行と行の間、書かれていない部分を読もうとするでしょう?サッカーのゲームもそのような気持ちでみてほしい」
「・・・いい選手が監督になったときは、自分がいい選手であったことを忘れるべきだ」
「・・・作りあげる、つまり攻めることは難しい。でもね、作りあげることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」
〔オシムの通訳の間瀬秀一氏のことばも〕
興味深い。
「・・あの人は監督をやっているんじゃなくて、監督という生き物なんですよ」
〔木村秀一氏の分析〕
「選手個人のミスをメディアの前でかばい、質問者を牽制する。その上で洒脱に笑わせて、雰囲気を柔和に戻す。緊張と緩和を自由に操り、優勝を占う大一番の直後、大勢のベテラン記者を相手に、会見を意のままにコントロールした。」
〔それぞれの時代に〕
応じた名将が現れて「今の日本サッカー」が作られたのだと、どこかのスポーツコメンテーターが言っていた。
でも、オシムほどゆるぎない人生哲学を持ち、求心力のあった監督がいただろうか?木村氏の渾身の三部作の完結にふさわしい著作だったと思う。
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